長崎観光ガイド:イベント

長崎


    • 旧暦に基づくため期日は決まっていないが、例年1月末から2月中旬を頭に期間は2週間。
    • 中国の旧正月を祝う行事「春節祭」を起源とする長崎の冬の一大風物詩で、この時期、長崎の夜は極彩色に包まれる。
    • 約15,000個にも及ぶランタン(中国提灯)や、大型オブジェが幻想的に飾られ街を彩り、各会場では、中国雑技や中国獅子舞など中国色豊かなイベントが15日間に渡って繰り広げられる。

【参照:ランタンフェスティバル】


    • 開催は4月下旬から5月の初日ごろの数日間。場所は長崎港の松ヶ枝埠頭や長崎水辺の森公園。
    • 港町長崎に国内外から大型を含む数々の帆船が集結する日本で随一の帆船イベント。
    • 期間中は、帆船が白い帆を広げる「セイルドリル(操帆訓練)」や、船内を見学できる「船内一般公開」、長崎港を周遊する「体験クルーズ」などイベントあり。
    • 特に純白の船体を持つ日本最大の帆船、日本丸が来航する年は盛り上がり、その華やかで美しい「海の乙女」を一目見ようという多くの観光客や船舶ファンで大変な賑わいを見せる。

【参照:長崎帆船まつり】


    • 毎年7/29~31前後に2日間に渡って行われる長崎の夏を彩る祭。
    • 元々は長崎の開港記念日である4/27であったが、90年代以降、メイン会場を現在の松が枝に移し、下記のペーロン選手権や花火、イベントも行われる様になった。


    • 350年余の歴史がある、長崎の夏の伝統行事。
    • 約14mの長さのペーロン舟に26名の漕ぎ手が乗り組み、太鼓とドラの拍子にあわせ、長崎港内の往復1,150mを競漕する。
    • 開催期間中の2日とも、無料の観覧船運航や、体験ペーロン(無料)も実施される。

【参照:ペーロン選手権大会 決勝戦 】


    • 長崎県内各地で8月15日に行われ、初盆を迎えた故人の霊を精霊船と呼ばれる船型の山車に乗せて西方浄土に送り出すお盆の伝統行事。
    • さだまさしのヒット曲「精霊流し」のようなしめやかなメロディーとは異なり、「ドーイ ドーイ」という人々の掛け声(南無阿弥陀仏からきてるらしい)と鐘の音、激しい爆竹の音と白煙、火薬の匂いに覆われる行事で、異国文化にも通じる長崎ならではの独特の迫力がある。
    • とはいえ二連、三連といった一際大きなものに混じり、時折「ドラえもん」や「ピカチュウ」の様なキャラクターが描かれた小さな船がひっそり通る時は、やはり見る者の哀愁を誘い、賑やかに送ってあげたいという長崎の人々の思いの裏にあるもう一つの思いが偲ばれる。

【参照:さだまさし 精霊流し 】

【参照:実際の精霊流し 】


    • 例年稲佐山で8月に開催される。通称「スカジャン」
    • 1999年から続く、長崎の音楽ファンを熱狂させる夏の一大野外フェス。
    • メジャーからインディーズ、大御所から売り出し中の若手まで、ロック・メロコア・レゲエetc.ジャンルを問わず参加する。


    • 長崎市の諏訪神社の祭礼で国の重要無形民俗文化財に指定されている。開催期間は10月7日から9日までの3日間。
    • 長崎ではお諏訪さんと親しまれており、諏訪神社の氏子にあたる踊町(おどりちょう)と呼ばれる長崎の旧市街の各町が、演し物と呼ばれるさまざまな演目(奉納踊)を奉納する。主な演し物は、龍(じゃ)踊りやコッコデショなど。
    • 演し物にはアンコールが何度も叫ばれるが掛け声には決まりがあり、龍踊り等には「モッテコーイ、モッテコイ!」阿蘭陀万才等の場合は「ショモーヤレー!」となる。

    • 「くんちが終われば今年は終わり。後は正月たい。」と言われるほど熱狂的な盛り上がりを見せ、桟敷の枡席は有料だが長坂と呼ばれる参道の石段は江戸時代からの恒例で無料となっている。この席は確保にかつては徹夜組が出るほどの人気で、この徹夜組が夜を明かす余興として「裏くんち」という前夜祭があった。
    • 現在では徹夜での場所取りは禁止となり、整理券制となっている。
    • 諏訪神社以外にも「庭先回り」といって市内中心部各所で披露されるので、そちらを目当てにする人も多い。

    • ここに祠られているのは海や航海の神様(その為、航海に名前のゆかりを持つV・ファーレン長崎も年始はこちらに祈願を受けに行く)なので、お下りと呼ばれる前日(まえび・初日)に大波止に設置される仮宮・お旅所に御神体の神輿が奉納される。そしてお上りである後日(あとび・最終日)、お諏訪さんに戻る際に「県庁坂」と長坂の石段を一気に駆け上がるのが祭のラストを飾る見どころ。

【参照:龍踊り 冒頭に出てくるのはその踊町のシンボル・傘鉾】

【参照:コッコデショ 冒頭については同上】


    • 10/14~15とくんちの酔いも覚めやらぬ頃に行われる、長崎市伊良林の若宮神社の大祭。
    • お祭に浮かれ、戯れる男女のお稲荷さんのお使い狐に扮した2名が、高さ10m以上の2本の青竹の上で曲芸をする。


    • 期間は10月の第2日曜。長与町で伝えられる獅子舞。かなり南方色が濃い。吉無田郷の摩利支奠(まりしてん)神社へ奉納される。
    • 唐子と呼ばれる一緒に踊る子供の踊り子や牡丹の花にじゃれる獅子のしぐさが愛らしい。

佐世保

  • 早岐茶市
    • 早岐は「はいき」と読む。
    • 5月に行われる佐世保の初夏の風物詩。期間は5/7~9、5/17~19、5/27~29と8が付く日を中日とした3日間という特徴がある。
    • 茶市の名前が示す通り、元々は農民と漁民がお茶などそれぞれが持ち寄った品を、この地で物々交換していたのが興りの様である。
    • 現在では県内のいろんな物産が売買され、縁日の屋台も出るので、この季節、早岐の瀬戸は各地から集まった多くの人出で賑わっている。

  • 佐世保アメリカンタウンフェスティバル
    • 通称「アメフェス」
    • 以前は西海アメリカンフェスティバルの名で佐世保米軍基地内のニミッツパークを開放して行われ、基地の街・佐世保を象徴する夏のイベントだったが、アメリカ同時多発テロの影響で基地内のセキュリティの理由から中止となった。
    • これを受けて、場所を市街地に替え始まったのが、現在の「アメフェス」である。
    • また、これとは別に当時のアメフェスが終了したのを受けて、同じ時期に開催日を移して行われている「シーサイドフェスティバル(シーフェス)」もまた「アメフェス」の後継としての役割を果たしている。

  • YOSAKOI佐世保祭
    • 10月下旬の週末に行われる。
    • 高知のよさこい祭りではなく、そのエッセンスを取り入れ独自の発展を遂げた札幌のYOSAKOIソーラン祭りから各地で分派した亜流の一つで、九州では最大規模のものの一つ。
    • 元々は佐世保くんち(おくんちさせぼ祭り)の一つの出し物だったが、年々参加者が増えていったため独立して行われる様になった。

  • 千灯籠まつり
    • 佐世保市江迎町で毎年8月23日・24日に行われている祭り。元々は水かけ地蔵祭りであったが、祭りの際、軒先に灯籠を飾ったり寺院に灯篭を奉納するようになった為そう呼ばれる。
    • 期間中に飾られる、3000個を超える灯籠で作られた灯籠タワーが祭りのシンボルとなっている。合わせて花火大会も開催される。

諫早

  • 諫早万灯川まつり
    • 諫早地方を襲った昭和32年の集中豪雨で犠牲となられた尊い御霊のご冥福をお祈りするため、毎年7月25日に開催される。
    • 暗く静寂な川面に揺れる神秘的な万灯と夜空に広がるの花火のコントラストが幻想的なまつり。

  • 諫早のんのこまつり
    • 9月の第3土・日曜日に諫早公園周辺で開催される諫早最大の市民参加のお祭り。
    • 約5千人の踊り連が皿を打ち鳴らしながら街を練り歩き、期間中は諫早の街が祭り一色になる。

大村

  • 大村桜まつり
    • 桜の名所100選にも選ばれる大村公園で毎年開催される。4月の桜、5月のツツジ、6月の菖蒲と大村公園は3ヶ月間花で溢れる。出店も並び地元の洋和菓子を楽しみながら散策するにはちょうど良い規模の公園。オオムラザクラは国の天然記念物。八重桜より更に花弁の枚数が多く、ボリューム感があるのが特徴。
    • オオムラザクラをモチーフとしたご当地ゆるキャラおむらんちゃんは地元で人気があり、ぬいぐるみは品薄。

  • おおむら夏越まつり
    • なつごしではなく「なごし」まつり。例年8月1日にボートレース場で行われる花火大会、2日と3日に駅前通りで開かれる本祭りの3日間がセット。本祭りは道路端に出店がずらりと並び、神社の縁日のような雰囲気に包まれるので古き良き懐かしい雰囲気が今も残る。

島原

  • 島原がまだす花火大会
    • 雲仙普賢岳噴火災害からの復興と観光活性化を祈願し、平成5年から開催している島原半島最大の花火大会。
    • 島原外港前約800mが歩行者天国となり、約100件の露店が立ち並ぶ。

  • しまばら温泉不知火まつり
    • 島原城薪能や献湯祭、ミス島原のお披露目、天草四郎をはじめとするキリシタンに扮した約2,000名が市中を巡る歴史文化市中パレードなどが行われる。

  • 島原半島ツーデーマーチ
    • 「島原大変・平成噴火跡地を巡るジオコース」「城下町コース」「島原街道・鍋島邸から島原城下町コース」など全8コースで秋の島原半島を満喫できるウォーキング大会。

  • 原城一揆まつり
    • 島原の乱終焉の地である原城跡で行われるイベント。落城する様子を再現した地元中学生による演舞「落城の賦」や乱の殉難者を追悼するための提灯追悼行列・キャンドルコンテスト、大鍋で島原名物具雑煮が振舞われたりする。

  • 鳥刺し踊り
    • 「かあちゃんのバチは擦るバチで~」
    • 国見町神代の楠高に伝わる伝統芸能。
    • 竹竿にトリモチを付けて、鳥を獲る仕草を赤ふんどし一丁で演じ、見る人々を笑いの渦に巻き込む。
    • 時折、そのコミカルな仕草がテレビの全国放送等で紹介されたりもする。
    • 基準は厳しく楠高の人でなくてはならない上に、毛深い人はダメらしく、そういう意味での後継者不足が目下悩みの種らしい。

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【鳥刺し踊り】

平戸

  • 鄭成功まつり
    • 生誕の地・平戸市川内地区で7月13~14日に行われる台湾の英雄鄭成功を偲ぶ祭り。

  • 平戸港夏まつり
    • 平戸港で行われる平戸最大の夏祭り。ライトアップされた平戸城と3,000発の花火が見所。

  • ひらどツーデーウォーク
    • 「漂泊の俳人」種田山頭火が「日本の公園である」と評した平戸の各所を巡るウォーキング大会。「英雄巡りコース20km」高倉健主演映画「あなたへ」のロケ地・薄香を巡るコース7kmなどが有り、ガイド付き「エコ・トレッキング」や親子コースも好評。

  • ジャンガラ
    • 8/14~18に平戸各地で行われる。起源についてはよく分かっていない。
    • 念仏踊りと言われる南方の影響を受けた田楽踊りの一種で、豊作や雨乞いを祈願して行われる。

  • オラショ
    • 隠れ切支丹の島、生月では今も当時の行事が脈々と続いている。
    • 「ぐるりよーざ どーみのいきせんさ すんでらしーでら」
    • 「オラショ」と呼ばれる祈りの言葉には日本語以外に、ラテン語やポルトガル語、ギリシャ語も用いられている。

松浦

  • 松浦水軍まつり
    • 松浦党が活躍した時代の貿易船を再現した山車を使ったパレードや武者行列などの各種イベント、物産展示即売会なども催される松浦最大のイベント。

  • 土谷棚田の火祭り
    • 刈り取りが終わった後の土谷棚田で行われる。例年2000~3000本のロウソクで夜の土谷棚田を灯すことで、幻想的な光景が広がる。

五島

  • ヘトマト
    • 1月の第3日曜日に行われる、福江に伝わる小正月の行事。
    • もはや説明不可能。由来も名前の語源も一切が不明。
    • 長崎が誇る五島の奇祭。巨大な草履の上に安産のご利益を祈願し見物人の未婚の女性を担ぎ上げたり、酒樽に乗って羽つきしたり。男衆は「ヘンガ」と呼ばれる墨を体に塗りたくって、観客にも塗って廻る等々。
    • 五島の祭りに関してはこちらも参考に。

  • 治安孝行(チャンココ)
    • 福江に伝わる南方の色が強く出ている念仏踊り。
    • 期間は8/13~15。腰蓑を付けて初盆の家を廻って踊る。地域により少しずつ衣装が違う。

  • オーモンデー
    • 三井楽町で8/14に行われる。国選定無形文化財。長崎県指定無形文化財。
    • 平安時代に「みみらくの国」として、あの世との接点と言われてきた三井楽町嵯峨の島の念仏踊り。
    • 原色の衣装、「モー オーモンデーホー オーモンデー」とヨーデルにも似た歌唱と日本離れした形態である。


壱岐

  • 郷ノ浦祇園山笠
    • 7月の第4土日に八坂神社で執り行われる壱岐最大の祭礼。
    • 一般的に九州では「祇園山笠」と言うと博多のそれがまず来るが、地理的に長崎本土より福岡に近い壱岐にもその流れを汲んだものが存在する。

  • 辰ノ島フェスティバル
    • 勝本港の沖合い2kmに浮かぶ無人島、辰の島の海水浴場で7月の第5か8月の第1日曜に開催されるイベント。

  • 牛祭り
    • 古来より牧畜の盛んな壱岐では、今でも牛を祀る神社がある。
    • その神社の元来からの祭礼に、地域の活性化や壱岐牛のPRイベントが合わさり行われるお祭り。

  • 壱岐サイクルフェスティバル
    • 全周50kmの壱岐の島を1周して行われる自転車ロードレースの大会。
    • 年齢や距離でクラス分けされているが、プロ・アマ・未成年問わず参加可能である。

対馬

  • 対馬厳原港まつり
    • 8月3、4両日に対馬市厳原町で開く夏の一大イベント。一時期「対馬厳原港アリラン祭」という名称だったが、近年の韓国による仏像未返還問題を受け、名称を元に戻した。
    • 初日は海上保安庁の巡視船の入港セレモニーやビーチバレー大会がメイン。2日目は子どもみこしや仮装行列のパレードとなっている。
    • 他には島の漁師や方言を題材に作った「そびき唄」によるオリジナルの踊りも披露され、約3000発の打ち上げ花火は仕掛け花火は無いが、尺の大きなものが打ち上げられる。
    • 「対馬厳原港アリラン祭」の頃は2日目に日韓の約400人が市街地を練り歩く「朝鮮通信使行列」が行われていた。

  • 対馬三焼きフェスタ
    • 「三焼き」とは対馬の名物料理「石焼き」「いりやき」「杉焼き」のことであり、それらを出すこのイベント加盟店を巡るスタンプラリー。

  • パラグライディング対馬大会
    • 対馬市上県町佐護の高さ290mの千俵蒔山(せんびょうまきやま)で開催される。
    • 二日間に一人が5回まで飛び、1.6km先のふもとに設置した半径5mの目標円内にいかに近く着地するかを競い、順位は上位二回の合計点数で決める。

  • 国境マラソンIN対馬
    • ハーフからウォーキングまでの6種目で構成される、対馬最大のスポーツイベント。
    • 参加者にはご当地B級グルメ、とんちゃん焼きの弁当が振る舞われたり、温泉が開放されたりもする。

  • 地蔵盆
    • 7月24日に厳原の町内で行われる。町内のお地蔵様に飾りつけをして子供の安全と成長を願う行事である。町内のお地蔵様を巡っていくと子供たちはお地蔵様からお菓子やアメがもらえるので、子供たちは毎年この日を楽しみにしている。
    • 飾りつけには趣向が凝らしてあって、いろいろと面白い格好のお地蔵様も中には。

  • 最終更新:2014-09-22 21:17:40

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